遅刻者は丸坊主。

発表者が送れ、Y氏はさらにその後に到着。seminarが始まったのは予定の30分後くらいか?まぁ、時間は守りましょう。まず、内容の列挙。
*Hartree-Fock近似のその先
*Hartree-Fock方程式の導出について
*変分法のイメージ⇒量子力学での変分法
*F氏の気になるcomment

Hartree-Fock近似のその先

Hartree-Fock近似は金属中でなくとも改良が必要(文脈が正確じゃない)。理由:k=k_F\frac{\partial \epsilon}{\partial k}が発散するから。

Hartree-Fock方程式の導出について

 \langle H\rangle =\frac{(\Psi ,H\Psi)}{(\Psi ,\Psi)}=\frac{(\Psi ,H\Psi)}{|| \Psi ||} を変分させる。(\PsiはN電子波動関数)。

方法1

(\Psi ,\Psi)=1のもとで(\Psi ,H\Psi)を最小にする。Lagrangeの未定係数法。

方法2

マジメに変分する

変分法のイメージ⇒量子力学での変分法

線型代数変分法を幾何的なイメージで捉える術をY氏が紹介してくれた。固有値が縮退したときや複素数になった場合が気になった。
この発展で、量子力学の摂動の分野で、変分法を用いて基底状態を求めるという方法があるが、励起状態も求まるか?という話になった。求めることは出来る(江沢洋著「基礎演習シリーズ 量子力学」、裳華房、p162〜)、けど一般には基底状態だけみたい。基底状態波動関数と直交する関数の中で行えばいい。(Y氏は、計算機では補空間が作れない、とcomment。基底状態波動関数を数値解で求まったとして、それと直交する関数の集合を作るのは不可能か?誤差を積むし、メモリーも足りなくなるだろうし)。あと、この考え方とシュミットの直交化法を比較する、というが残っている。

F氏の気になるcomment

H\Psi =E\Psiを満たす波動関数はエネルギーの固有関数。これは一般には位置の関数ではない。」けど、確率密度として\rho (x)=|\Psi (x)|^2というのがある。もし位置演算子ハミルトニアンとの同時固有関数だったら・・・・??